発達障害グレーだからこその難しさ

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上の子は発達障害の特性はありますが、知的な遅れはありません。障害の診断はつかない、いわゆるグレーゾーンです。

行動の抑制がきかない(衝動性)と、集中力が続かない(不注意)というADHDの特性を持っています。興味が無いことには、全く集中できませんが、好きなものに対しては過集中でまわりのものが目に入らなくなります。

知的な障がいも無いので、知能や、運動、コミュニケーション能力など、本来持っている能力は標準か、得意なことはそれ以上のものを持っていたりします。

ただし、その能力に凸凹があり、皆が普通にできることでも、彼らにとっては苦痛に感じること、苦手なことがあり、

それが集団生活や対人関係といった社会生活の中で、困難なことが多々起こります。

うちの場合は、

小さいときから人見知りでしたが、クラスや馴染みのある場所ではお笑い係など皆を明るくするムードメーカーで、本来は他人を喜ばせることが好きなタイプ。

お調子者なんだけど、それは裏を返せば”空気を読めない” 。だから相手の気持ちを考えたり、場の雰囲気に合わることが苦手で、そしてまた自分の気持ちを言葉で表現することが難しいから、相手に誤解を招いてしまう。

低学年の頃は良かったんだけど、学年が上がるに連れて、友達関係でうまくいかないことが増え、衝動性も相まってケンカになり、帰ってきたら落ち込んで学校に行けなくなる…というパターンでした。(行動が激しい分、相手方への謝罪の電話も何件したことか💦)

授業も苦痛で、体育や図工など手や体を動かすことには意欲的に取り組めるけど、じっと人の話を聞く、字を書く、文章を読むことが苦痛で仕方ない。抽象的な言葉が理解できない、長文ではなく、ひとつひとつ分かりやすく説明してくれないと何言ってるのか分からない。

嫌いな先生なんかがいると、もう集中なんかできなくて、注意を受けたりするとパニックを起こすこともあります。面倒だから適当に流しとけばいいや~ってことが出来ません。

そしてとにかく気分ムラが激しい。本人がやりたい!と思う時の情熱は、ものすごい熱量なんだけど、やる気がなくなると嘘のように興味を失い、継続して最後までやり遂げることができない。

↑これが結構厄介で、できない(やらない)から自信が持てず、さらに物事へ取り組むやる気が無くなり、まわりと同じことができないから自信がなくなり、やる気が無くなり…という無限負のループ。

今でこそ、これは脳の特性から起こるということがやっと理解できるようになりましたが、自分の子育てが何か間違っているのか?と考えることも多かったです。

個人懇談の時に担任から、「できるのにやらないから、勿体無い。」とよく言われていて、

『そんなこと私が一番よく分かってるわ!それが出来たらとっくにやっとるわ!』とモヤモヤしてたのを覚えています。(先生は悪くないんですけどね😅)

そして本人も、なぜ自分はみんなと同じように上手くできないんだろう。なぜ自分ばかり注意を受けるのだろう…と苦しんでいます。

発達障害の子達って特にグレーだと、それが個性なのか、特性なのか、障害なのかっていう判断が本当に難しい。白黒はっきりしていたほうが、まだ振り切れるというか。

調子がいいときは何事もスムーズにこなし、問題もおきません。このまま上手くいくんじゃない?なんて期待してしまったりもしますが、

特性のある子にとって、日常生活を皆と同じようにこなすのは、定型発達の子の何倍も頑張らないとできません。

まだまだ発達障害のことを知らない人も多いし、古い考え方の先生なんかもいらっしゃいます。頑張ればできることも多いので、怠けているとか、努力が足りないと周囲から思われることもあります。

そうすると、子どもが叱られたり注意されたり、他人から責められることが多くなり、本人の自尊心がどんどん傷つくんですよね。受けなくていい苦痛を受けてしまうんです。

それが続くと、精神的な2次障害を引き起こすことになります。

発達障害の子達への対応は、基本的に社会で教わることとは真逆です。他人に合わせるんじゃなくて、自分の特性に合った方法を見つける必要があります。

早寝早起きなんて無理

遅刻は日常

学校休むことも多いし

宿題なんてこなせない

時間を見ながら行動できない

忘れ物多い

プリント出さない

静かに黙って人の話聞けない

人の気持ちを考えられない

感情コントロールができない

((個人差あります))

これらは周りの人がフォローしてあげればできることだったり、成長と共に自分で対応できるようになることも多いです。ただ、そのためにはちゃんと寄り添ってあげることも大切です。

だから、早めに子どもの特性を知ることが必要になります。そして、その子の特性に合わせて、できるだけ苦痛を避け、落ち着ける環境づくりや、接し方などを配慮していきます。(合理的配慮)

ただ、問題なのが、児童精神科って今どこも患者さんでいっぱいで、受け入れにかなり時間がかかります😱

だから、あれ?もしかして?これってどうなの?と思ったら、早めに医療機関に相談だけでもしておいて、必要なときに動けるようにしておいた方がいいですね。

子ども本人も親も無駄な苦労をしなくていいし、学校などへも配慮をお願いしやすくなります。

長くなったので、子どもの発達が気になったらまずやることは、次のブログに書きますね。

子どもの発達が気になったら

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