こんにちは。ヨガヒーラーのあんじです!前回は私のこれまでのストーリーを書きました。自分で振り返っても、色々あったな…と思うんですが、それを乗り越えることで世界が広がっていった気がします。
さて、今日は繊細さんのためのヨガについてさらに詳しく書いていきたいと思います。
五感を癒すマインドフルなヨガ
まずは自分を癒すことから
周囲からの刺激を受けやすく、常にストレスにさらされている繊細さん。
常に周囲に気を遣い、他人の表情を伺ったり、場の空気感を感じたり、一般の人が気づかない小さなことにまで敏感に反応してしまいます。
刺激過多になっていると、自分でも気づかない間に心身が疲弊してしまいます。繊細さんは人よりも傷つきやすく疲れやすいです。そういう時は、体も無意識に緊張して力が入っています。呼吸も浅く、リラックスできないので体と心が休まることがありません。
そんな状態だと、どうしても視野が狭くなりがちで、余裕がなく、毎日の喜びを感じることができなくなってしまいます。
だから、まずは自分自身をとことん癒してあげること。
私たちは、リラックスした状態が一番心地よいと感じるのです。そして、あれこれ考えているときよりも、体も心も適度にゆるんでいるときの方が、自分の持っている力を最大限に発揮することができるんですよ。
だから、自分を整える時間を取るようにします。忙しすぎるときはオフの日を作ったり、お風呂にゆっくり入ったり、十分な睡眠を取って休息しましょう。
意識は常に外を向いている
私たちは常に意識が外に向いています。
新商品やセールのお知らせ、芸能人のスキャンダル、楽にお金を稼ぐ方法、ニュースでの評論家の意見、世界で起きている問題や事件、痩せるための方法、他人のキラキラしたSNS…
あちこちに情報が溢れかえっている現代では、自分が求めていなくても、勝手に入ってきてしまいます。もちろんメディアやインターネット、SNSはとても便利なのですが、それが刺激過多になってしまうと、とても疲れてしまいますね。
そして、それらはどれも、
“これを買えば幸せになりますよ!”
“この知識があればすごい人になれますよ!”
“この方法を知らない人は損!”
“この考え方が正解!そう考えない人はおかしい!”
そんな風に、私たちの「不足」や「不安」に訴えてきます。だから、“不足”や”不安”を埋めようと、私たちは常に何かを追い求めようと行動するのです。
人は不安になると購買欲が増します。コロナ禍でトイレットペーパーの在庫が無くなったのも、皆が不安に駆られて衝動買いに走ったからです。落ち着いて考えれば、トイレットペーパーが無くても、多少不便なだけで生きていくのに困ることはないんですけどね…
意識を自分に向ける
刺激を受けすぎる毎日から、少し距離を取るようにします。できるだけ静かな場所で、一人になれる時間を確保しましょう。
そして、自分の内側に意識を向けるんです。
いつもいつも外側に向いていた意識を、自分へ向けていきます。最初は感覚がよく分からないかもしれないけれど、それは、これまで使ってなかったギアをギギギキ…と回すような感じなので、焦らず少しずつやっていけば誰でもできるようになります。
いま、何か不調を感じますか?
こっているところや、体に違和感があるところがありますか?
疲れていませんか?
睡眠は足りてますか?
食べたものを消化できていますか?
どんな呼吸をしていますか?
緊張していますか?
モヤモヤすることがありますか?
何か考え事をしていますか?
…
ひとつひとつ自分に問いかけてみましょう。そして、それらをどうにかしようとせず、ただ「そうなんだ~」と気づいてあげるだけでOK です。
これが良いとか悪いとか、こんな考えは良くない!とか、何もジャッジせず、ただそのままを認めて受け入れてあげてください。自分でも気づいてなかったことに気がつくかもしれません。
こうやって自分の内側に意識を向けることを、内観(ないかん)と言います。
ポーズは動く瞑想
自分に意識を向けることができたら、その意識をヨガのポーズをするときにも行います。
体を伸ばしたり縮めたりしたとき、動きを静止したとき、ぴりぴりしたり、じわーっと温まったり、心地よさを感じたり、しびれたり、心が安らぐのを感じたり。
ポーズの形そのものよりも、ヨガをしている時の自分の感覚に、繊細に意識を向けることの方がとても大事です。
感覚に意識を向けることで、滞っていた部分がスムーズに流れたり、凝り固まっていた箇所がじんわりほぐれたり、ゆがみや痛みが軽減されたりと、体にも良い変化が現れてきます。
ヨガは自分が心地よいと感じ、ぐらぐらしない、安定したところで呼吸を深めていくので、自分の快・不快や、意識が「ぴたっ」とハマる感覚を体感として掴むこともできます。
自分の内側に意識を向けながら体を動かすと、余計な思考が働きません。今日のごはん何食べようかな…とか、あの仕事は大丈夫かな…とか、頭の中でぐるぐると思考が浮かんでも、意識をその時の自分自身に向けるので、『今』この瞬間を生きることができます。
内観を伴ったヨガは、動く瞑想になります。
本来、ヨガのポーズの目的とは、自分の内側へ意識を深め、安定した座法で瞑想ができるようにするためなんです。
感性を大切にして、自分らしく豊かに生きる
ヨガをしていると、普段の生活の中でも内観ができるようになり、今を生きる感覚がより鮮明に分かるようになります。
自分が何に繊細なのか?を知ることも、暮らしを豊かにするために役立ちます。
自分の周りにあるもの、食べ物、身に付けるもの、日用品、情報、文化、考え方、価値観、人…
快適なもの、好きなものは何だろう?
不快なもの、嫌なものは?
何をすると体に不調が出るの?
誰と一緒にいるときに安心する?
違和感を感じるのはなぜ?
なぜモヤモヤしているのかな?
なぜイライラしているんだろう?
何がそんなに怖いんだろう??
そうやって自己対話を繰り返しながら、もやっとした感じ、違和感の正体をひとつひとつクリアにしていくと、本当に自分が好きなものや、心地よいと感じるものが分かるようになります。
感じる力を大事にしながら、自分が大切にしたいものを大切にすること。
常識や他人の価値観に合わせるのではなく、自分の意思をしっかりと持ち、地に足をつけた生き方をすること。
自分で自分の人生を切り開いていくことは、膨大な数の情報が溢れ、生き方が多様化する現代において、私たちに必須の知恵だと思うのです。
ヨガをしていると、感性を大切にしながら、自分らしく豊かに生きることができるようになります。それは、がむしゃらに頑張って手に入れるものではなく、むしろリラックスしながら心地よい感覚の中で自然と身に付いていくものなんです。
angie♡