ヨガをするときに一番大切なことは、
自分自身を感じること。
それをしなければ、ヨガはヨガじゃなくなってしまいます。
柔軟性があるかとか、難しいポーズができるとか、そんなことは全く関係ない。
私たちは普段、目に見えるものにフォーカスして生きているから、
目に見えない”感覚”を捉えることが難しい。
ヨガをすることは、自分の体を使って、
【自分】を感じる練習をしているのです。
呼吸を大事にするのも、そのため。
『呼吸』は目には見えないけど、実態を捉えることはできる。
だから呼吸に意識を向けることから始めてみます。
それができたら、さらに感覚を広げて、
血液や体温、体の違和感や滞り、緊張、だるさ、
その日の体調、感情、気分。
そういうものに意識を向けていきます。
何度も練習するうちに、自分の感覚や感性が鮮明に捉えられるようになって、
些細な体調の変化や感情の揺れに気が付くようになります。
ヨガが他のスポーツと違うのは、
常にこの“内側を感じる”作業が伴うところ。
マットの上でポーズを取る動作は、一見するとストレッチや体操と変わらないように見えるけど、
実は常に意識は内側に向いていて、
伸びているところ、硬いところ、左右の動きの違い、血液が巡る感じ、
苦手な動き、得意な動き、
そして、心地よい感覚、不快な感覚、リラックスしている?緊張している?
昨日の自分と今日の自分との違い、体調はどう?体の違和感はない?
そんなことを観察しています。
なんだか、大変そう…
頭が疲れそうですか?(笑)
ところが、逆です^^
私たちの体って、意識を向ければ向けるほど、
どんどん緩んでリラックスしていきます。
無駄な力みや緊張が取れて、本来の自然な状態に戻るんです。
そうすると、体も柔らかくなるし、
体の痛みが和らいだり、不調が減ってきたりします。
普段から自分のからだに意識を向けておかないと、
体の違和感や不調に気付くことができません。
風邪のひき始めにゾクっとするとか、のどがイガイガするとか、
そんな感じがした時は、
体を温かくしたり、薬を飲んだり、ゆっくり睡眠を取ったり、
体を労わってあげるでしょ。
でもそれを無視していつもと変わらず過ごしたり、無理をしてたら、
風邪はどんどん悪化しますよね。
もっとひどい状態だと、
からだの不調が当たり前になっていて、
自分の体の状態さえ、自分で分からなくなってしまうことも。
そうなってしまうと、もっと大きな病気になったり、
薬が効かない、原因が分からない、なかなか治らない、
なんてことも。。。
そうならないためにも、普段から自分に意識を向けて、
からだのケアをすることは、病気の予防にもつながります。
もちろん、人間は体と心が繋がっているので、
マインド面のケアも必要です。
ヨガはむしろ『心』の方が得意分野ですが、
最初からあれもこれも詰め込んでも分からなくなるので、
まずは体に意識を向けることから始めるのが、
やりやすいと思います。
ヨガでゆっくり呼吸しながら体を動かしていくと、
呼吸がパイプ役となって、自然と心も落ち着いてきます。
早く結果を出したい!
答えを知りたい!
あれも、これも!
そうやって先を急ぐ気持ちや、焦りも、
心の癖ですよーー
難しいヨガのポーズを頑張るより、
たくさんの知識を学ぶより、
日常の小さなことをひとつずつ丁寧に行う方が、
結果的に大きな結果に繋がります。
本当に大事なことは、いつもシンプルです。
ゆっくり、マイペースに、ヨガと
目の前の日常を楽しみましょう♡♡
yoga angie
あずさ