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★頭の中の声に気づく からの続きです。
頭の中で聞こえる声のことを、ヨガでは「エゴ」と言います。
エゴは、元々その人が持っている個性でもあります。愛から生まれた、これが好き!これがやりたい!といった純粋な気持ち「ラブ」は、個人の好みや世界観。だからこそ、世界にはバラエティ豊かな多様性が生まれるのです。
だけど、私たちは産まれてからこれまで生きてきた過程の中で、様々な価値観も同時に身に付けてきました。
グレてしまったエゴ
自分の思ったことや、こうしたい、これが良い!という思いを伝えたときに、親や先生、友だち、周りの人から、否定されたり批判を受けたり、受け入れてもらえなかったという経験をすると…、
自分という存在が傷つかないように、無意識のうちに自分を守る思考を作り上げます。
👧 わたし、歌手になりたい!
👨父 そんなんじゃ食べていけないぞ。もっと安定した仕事にしなさい。
👧 えっ…
👩母 ちゃんと勉強して、良い学校に行って、一流企業に就職すれば安心よ。
👨父 社会は甘くないぞ。そんなこと考えてないで早く勉強しなさい。
👧 はい…(涙)
(心の声) 好きなことをすると生きていけないんだ…。私が言いたいことを言うとお父さんとお母さんが困ってしまう…。本当の気持ちは隠しておかなきゃ。
↑これがエゴ!
好きなのにほんとは好きじゃないフリをしたり、自分の正直な気持ちを言えなくなったり、人が良いというものを自分も信じるようになったり。
そんなことを繰り返していくうちに、純粋な「ラブ」は小さくなり、エゴはどんどんグレてしまいます。
私のことなんて誰も分かってくれない…
自分なんて全然ダメ…
私なんかいない方がいい…
否定的なことを言われて自分が傷つくと、純粋な「ラブ」がかたちを変え、「グレエゴ」となって頭の中で存在するようになります。
そして、自分でも手がつけられないほど大きくなったグレエゴは、純粋なはずだった本当の自分を忘れてしまうんです。
肥大化したグレエゴは、その人の”固定観念”や”思い込み”となって思考を乗っ取り、どんな時でも自分の側から離れません。そして、このグレエゴこそが、本当の自分の姿であるかのように錯覚し始めます。
グレエゴは「本当の自分」と繋がると消えてしまいます。だけど、また傷ついたり辛い思いはしたくない。だから、その存在が危うくなると、あらゆる手を使って自分を守ろうとします。
☆
多くの人はこれが無意識に起きているので、乗っ取られていることに気づいてないんですね!
次回はグレエゴの血気術(!)を挙げていきます😆
angie