私は物心ついたときからアトピーが出ていて、ひどくなってきたのは中学生くらいからです。それから波はあるものの、長い付き合いです。
今は、ピークの時のように酷くなることは無くなりましたが、1年を通して肌は不安定で、疲れが溜まったときや、消化不良を起こしたときなどは必ず赤みが出ます。あと、空気が乾燥していたり、花粉の季節はどうしても苦手です。
アトピーさんは肌の感覚が多くの人に比べて敏感です。自称敏感肌やアトピー肌という人も多いですが、本家アトピーさんの肌は、その人たちとは比較にならないくらい超・超敏感肌。人口全体の数パーセントというマイノリティなので、他の人とは話が合わないわけです。
アトピーさんの肌は敏感ですが、感覚的に優れているのは肌だけではありません。
私の場合、肌感覚と、特に匂いに敏感で、強い匂い、特に合成香料の匂いが駄目で、衣服などにつくとひどい頭痛がします。だから市販の洗剤はことごとく使えません。
あと、感覚とは少し違うのかもしれませんが、消化力が弱いのもアトピーさんの共通点のように思えます。体に合わないものを食べたり、消化不良を起こすと、アトピーが出やすいですね。
人によっては、味覚が過敏だとか、大きな音が苦手とか、光が眩しいとか、人の集まるところが苦手とか、感覚的に強いと感じるものが他にもあるんじゃないでしょうか。
こだわりや好みとは少し違って、体質的に合うものと合わないものがあるということなんですが、こういった感覚的な話は多くの人にはなかなか理解してもらえないんですよね…。だから、本当に必要なら、分かってもらえるまで伝えますが、どうでもいい相手なら適当に流しておきます😅
それから、感覚が強いということは、”人の気持ちが分かる”ということでもあります。
無意識に、他人の感情や気持ちを感じ取ってしまうんです。相手の表面的な言葉や表情ではなく、その人の本心が分かってしまうんですよね。
だから、自分と相手との境界線を分けておかないと、人の意見や感情に振り回されたり、過剰に人から自分がどう思われているのかが気になったり、相手を傷つけないようにと、自分の気持ちを我慢して相手に合わせたり。
そうやって結局、自分の身をすり減らし、体も心もボロボロになってしまいます。
でもね、感覚が優れていることはなにも悪いことじゃないんですよ。きっと社会の中では不便なことがたくさんあったと思うんですけど、(社会は大多数の人に合わせてできている)
それは、人には無い、素晴らしい能力を持っているということです。映画では、特殊な能力は悪を倒すために使われますが、そんな世界を救うとかじゃなくても(笑)
この世界であなたにしか出来ないことが、きっとあるはずなんです。
それが何か分からなくてもいいし、探そうとしなくてもいいですよ。
ただ、頭のすみに置いておいてほしいのです。
まずは、自分の感覚を知ることから始めてみましょう。お腹がすいた、トイレに行きたい、◯◯が食べたい!というのも感覚ですよね。普段は意識してないだけで、感覚を使っている行動はたくさんあります。
そういった無意識に気がついていくことが、最初の一歩です。
そして、できるだけ頭でジャッジせず、自分の気持ちをそのまま受け止めてあげてくださいね。
yoga angie あずさ